レンジフード掃除の時期はいつがベスト?掃除頻度や方法について詳しく解説
どこの家庭でもキッチン周りは清潔にすることを心がけているものですが、レンジフードは後回しになってしまいがちです。
掃除することを忘れてしまうと換気能力も劣化してしまうため、油汚れの除去などで大変な思いをした方も少なくないのではないでしょうか。
ここではレンジフードの掃除の時期などお手入れ方法について解説します。
レンジフードの掃除をサボるとどうなるか
レンジフードの掃除を長期間しなかった場合、料理中に吸い上げられた油やほこりなどがレンジフード内のフィルターに吸着してしまい目詰まりを起こします。
すると汚れた空気を屋外に排出することができなくなるため換気の状態が悪くなり、その空気がキッチン内に充満してしまうために壁や床などのキッチン周りがより油汚れでギトギトになってしまいます。
更にこの汚れを放置していると、レンジフードやフィルターに付着した「ほこりが混ざった古い油汚れ」が熱で暖まって垂れ落ち、作っている途中の料理に混入してしまって料理が台無しになってしまうだけではなく食中毒の危険性もあります。
また、排気能力が低下するため電気代が高くなってしまうかもしれません。
このように、レンジフードの汚れはキッチン周りだけではなく家全体の問題につながる可能性もあるため、サボらずに掃除を行うことが大切です。
レンジフードの掃除の時期について
キッチンは家の中でも特に汚れが溜まりやすい場所のひとつなので、基本的にどの家庭でも頻繁に掃除を行っているものです。
ところが特に目につきにくいレンジフードは、つい掃除を忘れてしまいがちです。
一般社団法人日本電機工業会の「換気に関する意識調査」では、レンジフードの掃除は年に1回程度との回答が一番多く、年末の大掃除に合わせて掃除されている方が多くなっているようです。
しかし、レンジフードの掃除の時期に最適なのは、実は温度と湿度が高くなってくる「夏」がベストシーズンということをご存知でしょうか。
具体的な時期は5月くらいから9月くらいまでですが、これは油分は温度と湿度に弱いため不着している油が柔らかくなり汚れが落ちやすくなることが理由です。
年末はお正月のおせちなどキッチン廻りを使うことが多くなるため、年末にきれいに掃除したくなる気持ちも分かりますが、油は寒いと固まってしまう性質があるため汚れを落とすのが困難になります。
掃除の時期はできれば夏から秋までに行うようにしましょう。
レンジフードの掃除の頻度について
使えば使うほど油汚れがべったり付いてしまうレンジフードの掃除はとても面倒ですが、やらなければ更に汚れが溜まってしまいもっと大変になってしまいます。
そんなことにならないためにも、定期的に掃除をするのがおすすめです。
レンジフードの掃除の頻度は日常的にどのくらい料理をするかにもよりますが、2ヶ月に1回程度を目安に行うのが理想的です。
具体的には、油を使った料理を多く作る場合は1ヶ月に1回程度の分解掃除、油料理を日常的にあまり作らない場合は2ヶ月に1回程度の分解掃除で、これ以外にも調理するたびにレンジフードをさっと拭き取ったり、一週間に一度台所洗剤を使って軽く拭き取るだけでも大きな効果があります。
しかし、レンジフードは高い場所にあるため、なかなか思っていても後回しになってしまうものです。どうしてもできないという場合は、最低でも3ヶ月に1回くらいは分解掃除を行うようにしましょう。
こまめに掃除をするのは実際大変ですが、できるだけこれらの頻度を目安にした掃除を心がけることが大切です。
レンジフードの掃除方法について
レンジフードの掃除をする場合は、まず始めに油汚れに強いオレンジオイルの入った洗剤やアルカリ性の洗剤と重曹、大きめのビニール袋を用意します。
次に、安全のために電源コードを抜き、汚れ防止のために周辺に新聞紙などで覆っておきます。
説明書に従ってファンやフィルターなど外せるパーツを外してビニール袋に入れ、重曹を溶かしたお湯を入れて1~2時間程度浸けておきます。
その間にレンジフードを用意した洗剤を使って掃除しますが、細かい部分は歯ブラシを使うと効果的です。
浸けておいたパーツをお湯できれいに洗い流して乾燥させますが、このときにまだ汚れが残っていたら洗剤を付けて歯ブラシなどでこすり、しっかりと乾燥させたら組み立てて終了です。
なお、レンジフードはプロの業者に掃除を依頼することもできます。
専門業者は汚れを熟知しており、業務用の洗剤と道具を使用するため手際よくきれいに掃除をしてくれることが魅力です。
ただし、一般的なレンジフードの場合でも15,000~20,000円程度の費用が必要となっています。
まとめ
料理を作る場所だからこそ、レンジフードもきれいな状態を保っていたいものです。
定期的な掃除の時期を守っていきたいものですが、日頃から簡単な脂汚れ対策をしておくだけでも、掃除の手間をグッと軽くすることができます。
1~2ヶ月に1回はレンジフードをきれいにするだけで快適な生活が送れるようになるなら、やらない手はありませんね。