コラム

入居率アップの秘訣は「空室クリーニング」にあり!内見で成約を決めるプロの技と費用対効果

「家賃を下げても、なかなか空室が埋まらない」
「内見の申し込みはあるのに、なぜか契約まで至らない」

アパートやマンションを経営する中で、このような悩みを抱えているオーナー様は少なくないでしょう。
これまで家賃の見直しや簡単なリフォームなど、様々な対策を試してきたかもしれません。
しかし、それでも状況が改善しない場合、その原因は物件の「第一印象」にある可能性があります。

高額なリフォームに踏み切る前に、ぜひ検討していただきたいのが「空室クリーニング」です。
これは単なる掃除ではなく、物件の価値を高め、内見者の心を掴むための戦略的な投資と言えます。
この記事では、なぜ今空室クリーニングが有効なのか、プロの技術、そして驚きの費用対効果まで、具体的に解説していきます。

空室対策と聞いて、真っ先に「家賃値下げ」を思い浮かべる方は多いかもしれません。
しかし、安易な値下げは物件の収益性や資産価値を長期的に損なうリスクを伴います。
一方で、戦略的な空室クリーニングは、物件本来の価値を最大限に引き出し、競争力を高める効果的な一手となり得ます。

対策 メリット デメリット
家賃値下げ ・即効性がある
・募集時の訴求力が高い
・物件の資産価値が下がる
・一度下げると上げにくい
・収益性が恒久的に悪化する
空室クリーニング ・物件の資産価値を維持・向上できる
・根本的な魅力アップに繋がる
・家賃交渉に強くなる
・初期費用がかかる
・信頼できる業者の選定が必要

このように、空室クリーニングは目先の空室を埋めるだけでなく、長期的な不動産経営の安定化に貢献する施策なのです。

まずは基本用語をおさらい!「入居率」「空室率」とは?

不動産経営の状況を客観的に把握するために、基本的な指標の意味を理解しておくことが重要です。
特に「入居率」と「空室率」は、経営状態を示す重要なバロメーターとなります。
それぞれの意味と計算方法を確認しておきましょう。

用語 計算方法 意味
入居率 (入居中の部屋数 ÷ 総部屋数) × 100 全体のうち、どれだけの部屋が収益を生んでいるかを示す指標です。
空室率 (空室の部屋数 ÷ 総部屋数) × 100 全体のうち、どれだけの部屋が空いているかを示す指標です。

これらの数値を把握することで、自身の物件が市場平均と比較してどのような状況にあるのかを判断する材料になります。

内見者の心は3秒で決まる!第一印象が成約を左右する理由

内見者は部屋に足を踏み入れた瞬間、無意識にその物件を評価しています。
玄関を開けた時の空気、床の輝き、水回りの清潔感。
これらが組み合わさった「第一印象」が、その後の内見の評価を大きく左右するのです。

プロによって徹底的に清掃された空間は、「管理が行き届いている」「大切に扱われている物件だ」というポジティブなメッセージを伝えます。
これは、入居後の快適な生活を具体的にイメージさせ、「ここに住みたい」という気持ちを強く後押しする心理的効果があります。

「管理の質」を伝える清潔感が家賃交渉を有利にする

物件の清潔感は、経営面でも具体的なメリットをもたらします。
隅々まで手入れが行き届いた物件は、内見者に「この価値に見合う家賃だ」と納得感を与えます。
その結果、値下げ交渉の余地を減らし、適正な家賃での成約を促進する効果が期待できるのです。

また、不動産管理会社の調査によれば、プロの清掃を実施した物件は未実施の物件と比較して、平均で契約までの期間が 2 週間以上短縮 されるというデータもあります。
これは空室期間の損失を最小限に抑え、収益の最大化に直結することを意味します。

プロはここが違う!内見で差がつく空室クリーニングの具体的内容

「掃除なら自分でもできる」と考えるかもしれません。
しかし、プロの空室クリーニングは、一般的な清掃とは一線を画す専門的な作業です。
その違いが、内見時の決定的な差を生み出します。

内見者が無意識にチェックする5大ポイント(水回り・臭い・床壁・窓・共用部)

内見者は、生活の場としてふさわしいか、無意識のうちに厳しい目で物件をチェックしています。
特に以下の 5 つのポイントは、清潔感の印象を決定づけるため、プロは重点的に作業を行います。

チェック箇所 内見者が気にするポイント 理想的な状態
1. 水回り キッチンシンクの水垢、浴室の黒カビ、トイレの黄ばみや臭い 蛇口が輝き、鏡がクリアで、カビや嫌な臭いが一切ない状態
2. 臭い タバコ、ペット、カビ、排水口などの生活臭 無臭、または清潔感のあるほのかな香りがする状態
3. 床・壁 フローリングのベタつきや傷、壁紙の黄ばみや手垢 床に光沢があり、壁紙が明るく清潔に見える状態
4. 窓・サッシ・ベランダ 窓ガラスのくもり、サッシの溝の黒ずみ、ベランダの土埃やゴミ 窓が透明で外がクリアに見え、サッシやベランダも清掃されている状態
5. 共用部 エントランスの清潔感、ポスト周りのチラシ、廊下の照明 物件全体がきちんと管理されていると感じられる、明るく清潔な状態

家庭用とはレベルが違う!プロが使う専門機材と特殊洗剤の効果を公開

プロのクリーニングの品質は、専門的な機材と汚れに応じた洗剤の知識によって支えられています。
家庭用の道具では決して届かないレベルの清潔さを実現する、プロの武器の一部をご紹介します。

主な清掃機材とその効果

機材名 主な用途 効果と特徴
高圧洗浄機 ベランダ、外壁、玄関タイル、浴室の頑固なカビ・水垢 強力な水圧でこびりついた汚れやカビを物理的に剥がし除去します。
スチームクリーナー 浴室のタイル目地、キッチンの油汚れ、窓サッシ 高温の蒸気で汚れを浮かせ、除菌・消臭効果も同時に発揮します。
リンサー カーペット、布製ソファ 洗剤を噴射し、同時に強力なバキュームで汚れを水分ごと吸い取ります。
ポリッシャー フローリング、Pタイル 床面の洗浄、ワックス剥離、研磨に使用し、床の光沢を回復させます。
オゾン脱臭機 タバコ臭、ペット臭、カビ臭、生活臭全般 オゾンガスが臭い分子を分解し、根本的な消臭を行います。

主な洗剤の種類とその効果

洗剤の種類 pH値 主な用途 効果と特徴
強アルカリ性洗剤 pH11 以上 キッチンの換気扇、ガスコンロ周りの油汚れ、焦げ付き 油汚れやタンパク質を強力に分解・乳化させます。
酸性洗剤 pH3 以下 浴室の鏡や蛇口の水垢、トイレの便器の尿石 カルシウムなどを主成分とする水垢や尿石を溶解・除去します。
塩素系漂白剤 pH11 以上 浴室の頑固なカビ、ゴムパッキンの黒ずみ カビの色素を分解し、強力な除菌効果を発揮します。
特殊洗剤(酵素系など) 変動 特定の頑固なシミ、ワックス剥離、消臭 特定の目的に特化し、プロの知識に基づいて使用されます。

物件の「顔」を磨く!見落としがちな共用部の重要性

内見者が最初に目にするエントランスや廊下は、物件全体の「顔」です。
これらの共用部が清潔に保たれていることは、管理が行き届いている証拠であり、内見者に大きな安心感を与えます。
室内のクリーニングと合わせて、共用部の美観を維持することも入居率アップには不可欠です。

空室クリーニングは「費用」ではなく「投資」!驚きの費用対効果(ROI)を徹底分析

空室クリーニングにかかる費用を単なる「コスト」と捉えるのは早計です。
これは将来の家賃収入を確保し、物件価値を維持するための「戦略的投資」です。
その費用対効果(Return On Investment: ROI)を分析すれば、その価値は明らかになります。

【簡単シミュレーション】あなたの物件の収益はいくら改善する?

空室クリーニングへの投資が、どれだけの収益改善に繋がるのか試算してみましょう。
ROI は以下の式で算出できます。

ROI (%) = ( (収益改善額 – クリーニング費用) / クリーニング費用) × 100

ここでは「収益改善額」を「空室期間短縮」と「賃料維持・向上」の 2 つの効果から算出します。

間取り 空室クリーニング費用の目安 空室期間短縮による収益改善額(例:2週間短縮) 賃料維持・向上効果(例:年間3%) 年間総収益改善額 ROI(初年度)
ワンルーム・1K
(月額賃料 8 万円)
30,000 円 37,333 円 28,800 円 66,133 円 120.4%
1LDK・2DK
(月額賃料 12 万円)
45,000 円 56,000 円 43,200 円 99,200 円 120.4%
2LDK・3DK
(月額賃料 15 万円)
60,000 円 70,000 円 54,000 円 124,000 円 106.7%

この試算からも分かるように、多くの場合、空室クリーニングへの投資は初年度で十分に回収可能です。
さらに、高いリターンを生み出す可能性を秘めているのです。

空室期間の短縮と賃料維持で投資額はすぐに回収できる理由

なぜ、これほど高い ROI が期待できるのでしょうか。
その理由は、プロのクリーニングがもたらす 2 つの強力な効果にあります。

  • 即決率の向上:内見者の満足度が高まることで、「すぐにでも住みたい」という気持ちを喚起し、即決に繋がりやすくなります。これにより空室期間が劇的に短縮されます。
  • 交渉力の強化:物件の価値に自信が持てるため、オーナー様や仲介会社は強気な姿勢で家賃交渉に臨めます。これにより、安易な値下げを防ぎ、長期的な収益を確保できます。

失敗しない!クリーニング効果を最大化する2つの戦略

クリーニングを業者に依頼して終わり、ではありません。
オーナー様が少しの工夫を凝らすことで、その効果を何倍にも高めることができます。
競合物件に差をつけるための、2 つの戦略をご紹介します。

戦略①:競合物件の「清掃レベル」を調査し、差別化ポイントを見つける

まずは、自身の物件が戦う市場を知ることが重要です。
以下の方法で、周辺の競合物件の清掃レベルを調査してみましょう。

  1. オンラインで調査する
    • 不動産ポータルサイトで競合物件の写真をチェックします。特に水回り(シンクの輝き、浴室の目地)や床の光沢に注目しましょう。
    • 物件のレビューや口コミで、「清潔さ」に関する言及がないか確認します。
  2. 不動産エージェントにヒアリングする
    • 付き合いのある仲介業者に「周辺エリアで、内見時の印象が良い物件の特徴は?」と聞いてみましょう。
    • 「清掃が決め手となって成約した事例」など、現場の生きた情報を得ることが重要です。

調査で見つけた「競合ができていないが、内見者が重視するポイント」こそが、クリーニングで重点的に取り組むべき差別化ポイントになります。

戦略②:「清潔感」を120%伝えるプロの写真撮影テクニック

クリーニングで磨き上げた物件の魅力を、内見希望者に最大限伝えるのが「写真」です。
写真の印象が悪ければ、内見にすら繋がりません。
以下のテクニックを意識して、清潔感を 120% 伝えましょう。

  • 明るさが命!
    • 撮影は晴れた日の午前中がベストです。
    • 部屋の照明はすべて点灯させ、空間全体を明るく演出します。
  • アングルで広く見せる
    • 部屋の角から、少し低い位置(腰の高さぐらい)で撮影すると、部屋に広がりと奥行きが出ます。
    • 広角レンズを使うとより効果的です。
  • 清潔感を切り取る
    • ピカピカに磨かれた蛇口やシンク、ワックスで輝くフローリングなど、清潔感が伝わる箇所をアップで撮影します。
    • これらの「寄り」の写真は、丁寧な管理をアピールする強力な武器になります。

まとめ:次の内見を「成約」に変える、賢い大家さんのはじめの一歩

空室が続くことへの焦りから、つい家賃値下げという安易な手段に頼りたくなるかもしれません。
しかし、それは物件の価値を自ら下げてしまう行為でもあります。
今回ご紹介したように、戦略的な「空室クリーニング」は、費用を上回るリターンが期待できる賢明な投資です。

プロの技術で物件本来の魅力を最大限に引き出し、清潔感という強力な付加価値を武器にすること。
それが、競合物件との差別化を図り、次の内見を「成約」へと導く、最も確実な一歩となるでしょう。
まずは一度、専門のクリーニング業者に相談してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
この記事を書いた人

小柳隆郎

職業:総合清掃事業会社最高財務責任者 兼 WEBチーフディレクター

株式会社すかいらーく、株式会社KIREI produce、フリーランスグラフィックデザイナーを経て総合清掃事業会社でのWEB事業を担当。
現在は経営層の一人として加わり、清掃関係コラムを寄稿する事も精力的に行っている。

総合クリーニングの i.so-ji(アイソウジ)
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