小柳隆郎
職業:総合清掃事業会社最高財務責任者 兼 WEBチーフディレクター
株式会社すかいらーく、株式会社KIREI produce、フリーランスグラフィックデザイナーを経て総合清掃事業会社でのWEB事業を担当。
現在は経営層の一人として加わり、清掃関係コラムを寄稿する事も精力的に行っている。
エアコンの効果を最大限に引き出し、快適な生活空間を保つためには、定期的なクリーニングが不可欠です。しかし、自分で行うエアコンクリーニングには限界があり、専門業者に依頼するメリットも多くあります。この記事では、自宅でできるエアコンクリーニングの基本から、専門業者へ依頼する際の注意点まで、詳しく解説します。
目次
自宅でのエアコンクリーニングは、主にフィルターの掃除と外部のホコリ取りが中心です。これらの作業は比較的簡単に行え、定期的なメンテナンスにより、エアコンの効率を保ち、電気代の節約にもつながります。
●フェイスシールドやマスク:ホコリの吸い込みを防ぎます。
●雑巾類:エアコンの外側をクリーニングするには、やわらかい雑巾やミトングローブなどが便利です。
●排水口ネット:フィルター清掃時に排水口の詰まりを防ぎます。
●家庭用洗剤:油汚れがある場合に有効です。
●ブラシ類:フィルターの隅々までキレイにします。
●ドライヤー:フィルターを素早く乾燥させるのに役立ちます。
1.電源を切る:安全のため、エアコンの電源をオフにし、コンセントを抜いてください。
2.外側のホコリを掃除:やわらかい布やミトングローブを使用して、エアコン外側の汚れやホコリを取り除きます。
3.フィルター掃除:エアコンの前面パネルを開き、フィルターを取り外します。フィルターは水で洗い、必要に応じて洗剤を使用して汚れを落とします。清掃後はしっかり乾燥させてから再取り付けます。
4.内部の簡単な清掃:フィルターを外した後、エアコン内部の軽い汚れをミトングローブや柔らかい布で拭き取ります。ただし、内部の深部や熱交換器など、専門的な知識が必要な部分の清掃は避けるべきです。
5.周辺の清掃:リモコンやエアコン周辺の壁なども清掃し、ホコリや汚れを取り除きます。
6.送風で乾燥:全ての清掃が終わった後、エアコンを「送風」モードで20~30分程度運転し、内部をしっかり乾燥させます。
エアコンクリーニングを自宅で行う際には、多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点とその作業における限界が存在します。これらを知ることで、エアコンを安全に、かつ効果的に清掃することができます。
●安全を最優先:作業前には必ず電源を切り、電気製品を扱う際の基本的な安全対策を講じてください。
●水の使用は慎重に:水分がエアコン内部に残ると、故障やカビの原因になります。
●適切な道具の使用:硬いブラシや強力な化学洗剤は、エアコンを傷つける可能性があるため避けましょう。
●内部の徹底的なクリーニングが必要な場合
●エアコンから異音がする、効きが悪いといった問題が発生している場合
●長期間、内部クリーニングをしていないエアコン
こういった場合のエアコンは、専門の知識と技術を持つプロの業者に依頼することで、エアコンの性能を回復させるとともに、長持ちさせることが可能です。
プロによるクリーニングは、エアコンの性能維持と健康管理の両方に効果的と言えます。専門業者は、エアコン内部の隅々まで徹底的にクリーニングし、カビやバクテリアの除去を行います。
専門業者は、エアコンの構造を熟知しており、その上で高圧洗浄機や特殊な洗剤を使用して、通常の手入れでは落としきれない頑固な汚れやカビを徹底的に除去します。プロが使用する洗剤はエアコンを傷つけることなく、汚れを効果的に除去するために特別に開発されています。これらの洗剤は、カビやバクテリアの成長を防ぐ抗菌効果を持つものもあり、エアコンを清潔に保つ効果があります。そのため、エアコンの冷却効率が向上し、電気代の節約にも繋がります。
●信頼と実績:過去のクリーニング実績や顧客の評価をチェックしましょう。
●透明な料金体系:作業内容と料金が明確である業者を選びます。
●アフターサービスの有無:クリーニング後のフォローアップや保証があるかどうかも重要なポイントです。
エアコンクリーニングを自分で行うことは可能ですが、フィルターの清掃や外観のホコリ取りなど基本的なメンテナンスに限られます。内部の徹底的なクリーニングや、特殊なケースでは専門業者に依頼することが推奨されます。これにより、エアコンの性能を長期間保ち、健康的な室内環境を維持することができます。エアコンクリーニングは、自分でできる範囲を理解し、必要に応じてプロのサービスを利用しましょう。